標高1600ftの秘湯
先日、Rainbow Hot Springsへハイキングに行ってきました。なだらかとは決して言えない自然豊かなコースを歩くこと約3時間。川の一角に、石で区切られた直径2メートルほどの温泉が現れました。美しい川の流れを聞きながら、雪化粧した山並みも一望でき、こんな奥地に温泉を見つけた先人に感服するばかりでした。”温泉”と言えども、その様子は日本人の私がイメージする温泉とは全く違うものでした。そこには脱衣所も洗い場もなく、草むらで水着に着替えました。浴槽の底には泥が沈殿しており、草木も混ざっています。一番の難関は、心臓が止まりそうなほど冷たい川を渡らないと、温泉にたどり着けないことです。そして、たどり着いた温泉の温度は35度のぬるま湯。多少体は温まりますが、戻りの渡河でまた凍りつきます。すでにご理解いただいたと思いますが、日本人の想像する心地良い温泉ではありませんでした。その一方で、「よし、行くぞ…3 2 1 GO!!!」と覚悟を決めて温泉に出入りし、川でヒーヒー!と叫んでいた自分の姿を思い出すと、笑いがこみ上げてくる最高の冒険でした。暖かくなったら、皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。